2008/08/13 00:00
カナダ ケベックでのメカニックサポート記 その2
投稿者:色川浩樹
7月31日(木)ネイションズカップ
ツールドラビティビから一日の休養日をはさんで、
今度はUCI(国際自転車競技連盟)のポイントが懸かったジュニアクラスの国際大会。
去年までの、ツールドラビティビが8日間のステージレースから、今年からラビティビとネイションズの二つの大会が開催されることになり、宿泊場所や大会スタッフ、も同じだが、アメリカとカナダから参加していたローカルチームは帰ってしまった。
残ったチームは 日本、カザフスタン、ウクライナ、フランス、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ2チーム、カナダ2チーム、ケベック、のポルトガルが新たに加わった。計12チームと少し寂しいが、よりハイレベルなレースになりそうだ。
レースはよりシビアになり、カザフスタンとウクライナの選手がレースをひっぱりアタックを仕掛ける。ラビティビに比べフランスチームはオトナシイ。
第2ステージはバルドールの住宅街のクリテリウム
一周8kmを12週するコースでコーナーの立ち上がりと、アップダウンがあるため千切れる選手が目立つ。そんな中でも日本選手は集団に入って走っているので、やはり脚力はあるが、なれないコースやレース展開で遅れを取っているんだなと感じる。選手集団の後ろにはチームカーが住宅街をアクセル全開で駆け抜ける。地元の人たちが、ジャポン!ジャポン!と応援?してくれるので、こちらは手を振って答える。
個人タイムトライアル、距離は18km、一分おきにスタートしていく、コースはやはりアップダウンで、他の国はTT用のバイクを使用するなか、日本チームはロードレーサーにDHバーを付けて臨んだ。小雨の中選手がスタートしていく。総合順位の良い選手ほどスタートが後で、すでに体格、走り方も大人と変わらない。
若い選手を鍛えてやろうと一緒にトレーニングに出かけましたが、逆に鍛えていただきました。
最終日は第4ステージ
クリテリウムでスタートしてバルドールに向かってロードレース、またバルドールの街中に入ってからクリテリウムでゴールとなる日本ではありえない変わったレース。レース中盤、大学生の日本選手が逃げ集団に乗り、スタッフも喜んでいたが、集団に追いつかれたところで、終団の中で落車がおこりその大学生が巻き込まれてしまう。チームカーが駆けつけると、ガードレールにもたれ掛かっていてかなり激しいクラッシュをしたようだ。バイクも後輪が外れ、ハンドルも曲がっている。本人は走ると言う。ハンドルを戻し前後ホイールを交換して走り出す。集団復帰は無理だったが、ゴール間近までは走りコミッセールカーに回収されてしまうがガッツを見せてくれた。
他の日本選手はメイン集団でゴールをして、今回のステージレースを走り切った。選手のみんな本当にお疲れ様!!
メカニックの仕事としての派遣で、今まで選手としてレースに参加していたのである程度のことはスタッフの苦労もわかっているつもりでしたが、メカニックはレース前からレース中、レース後にも選手のバイクが不具合の無いように管理しないといけない、一番苦労したのは、カナダ遠征前にきちんと整備されていないで持ってきた部分がアダとなって、特にワイヤー関係にトラブルを抱えているバイクが多く、メンテナンスに苦労させられた。
また流行のカーボンパーツの使用でヒビが入っていたり、サドルが下を向いてしまうトラブルがあり、レースには耐えられないような安易なパーツは使用しないでほしいと、つくづく思った。しかしレース中の大きなトラブルはパンク一回とゴール間近にサドルが下がってしまうことがあっただけで済み、メカニックとしてはホットしている。
レースが終わるのが、夜の8時過ぎ、そこから洗車、注油、不具合が無いかの確認で夜中まで作業、残りは朝にまわす。選手が午前中は軽くトレーニングとゴール前のクリテリウムコースの下見の間にスタッフは機材を車に積み込んで準備をする。選手がトレーニングから戻ったらバイクを車に積んで約100km離れたスタート地点の町まで移動する。
慣れるまではかなりハードなスケジュール。これをツールドフランスの選手やスタッフは20日間も続けるのだから恐れいります。
しかし、とてもよい経験をしました。レースは選手だけで行われているのではなく、チームスタッフに、主催者、地元の警察や、消防、スポンサー、ありとあらゆる人の協力で今回のレースが成り立っていることがわかり、40年続いているこのツールドラビティビは本当に素晴らしい大会だと思いました。日本にもジュニアクラスからこれだけ素晴らしい、ステージレースがあればとつくづく思います。
このレポートと写真だけではまだまだ伝えきれない現地での体験をお客さんへ伝えたいです。そしてメカニックとしても腕を発揮していきたいです。
また2週間オンザロードを留守にしてまで行かせてくれた、スタッフの皆さんにも感謝したいです。ありがとうございました。
オンザロード スタッフ 色川浩樹
投稿者:On the Road│2008/08/13 00:00│イベントレポート│
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