2009/06/20 17:17
ツールドつくば
投稿者:furu8ma
こんにちは。
2007年の夏、おっかなびっくりオンザロードの門をくぐったら店長にKLEINのカタログを押し付けられて気が付けば予算を遥かにオーバーした自転車を購入。こりゃ乗らねばもったいないと、それ以来片道50キロの自転車通勤に精を出しているfuru8maと申します。
思い返せば今年の正月、もてぎ100kmサイクルマラソンに出場した時に、奇跡的にクラス5位に入賞でき、これで憧れのオンザロードホームページにレースレポートが書ける!とわくわくしていたものの
「furu8maさんは優勝しないとダメ」
と無茶な条件を出され、涙に暮れる毎日を送っていました。
ところが奇跡的にツールドつくばでクラス優勝を獲得!
晴れて念願のレースレポートを書かせて頂けることになりました。
というわけで色んな思いが詰まって若干長めになっておりますが、暫くお付き合い頂けると幸いです。
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・スタート 〜 不動峠
勝手に踊りだしそうになる心臓を宥めながらスタートラインに並ぶ。もちろん最前列だ。
第一回開催ということもあり、参加人数は絞られているため最前列を確保するためにそれほど苦労することもなかった。周りに並んでいる選手も最前列に並ぶことにそれほどこだわりはなさそうだ。でもあの不動の狭い道を駆け上る事を思えばできるだけ前に出ておきたい。
もうすぐスタートだ。ハンドルバーに伏せて緊張と戦っているとコースの端から声がかけられた。
「furu8maさーん、がんばれー!」
別クラスで出走するブログ仲間、アルカンシェルジャージがまぶしいNARUさんだ。ふっと緊張がほぐれる。本当にありがたい。
右手をぶんとあげて
「がんばりまーす!」
と答える。
そうだ、頑張るしかない。もうここまで来たんだから。スタートの号砲が鳴れば、あとはひたすら苦しい30数分を潜り抜けるだけだ。
「パン!」
思ったより軽い号砲が鳴り響き、先導のバイクに従ってゆっくりスタートする。
既にタイム計測開始しているはずなのに、こんなにゆっくりのペースで良いのかと若干焦るもののきっと条件はみな同じと考え直す。
しばらく行くとバイクのスピードがあがる。僕もレースモードへとギアとケイデンスを切り替える。
一気に40km/h超まで加速すると、自転車の速度を甘くみているのか先導のバイクに追いつきそうになる。一瞬ドラフティングしてやれと悪魔の囁きが聞こえるが、あまりにアンフェアなのでちょっとだけ足をゆるめる。その間にバイクはがつんと加速していった。
いよいよ不動、毎度お馴染み地獄の入り口。いつもは看板からゼロスピードスタートだが、今回はバイクに先導され40km/h超で一気に突っ込む。
とりあえずガシガシ登るが、序盤は足を使わないように抑えて登るのが不動のセオリーだ。迷ったけれど少しだけペースダウンし休息的ダンシングで序盤の急坂をこなす。それでも自分的には若干オーバーペース気味だ。このまま持つのか不安になるが、続く平坦に近い路面を25km/hくらいで走れたのでどうやら大丈夫そうだと気を取り直す。自分のペースを常に客観的に測れるのがホームコースのいいところだ。アウェイな選手からはこれだけれも大きなアドバンテージになっていると思う。
気が付くとどうも私一人だけがぽつんと先行する形になっていた。
ある程度集団になりながら先頭交代して走る図を想像していたのでこれは予想外だった。
とはいえ今からスピードを落としてもいいことはないのでそのまま駆け続けることにした。そもそも僕がエントリーしているクラスは3グループに分かれてそれぞれ別々のタイミングでスタートしている。このグループで先頭であったとしても、他のグループに勝っているかはわからないのだ。走り続けるしかない。
幸いにして、僕の前を走る先導のバイクがいいペーサーになってくれている。僕がスピードに乗れば近づき、ヘタレれば離れる。バイクに先導してもらって走るなんて、なんかものすごい大会を走っているみたいで感激だ。またカーブ事に歩哨が立っていて応援してくれる。それがおそらく近場の女子大学生(想像)だったりするので、いやでも気合が入るというものだ。ただ、こちらはヨダレをたらしかねない勢いで顔を歪めて走っているので向こうはヒイているかもしれない。
不動中盤頃から前グループの選手たちの背中がちらほら見え始める。その背中ひとつひとつを目標に追いつけ追い越せを繰り返しながら山道を登る。
レースでテンションがあがっているといっても、つらいものはつらい。ヨダレもたれる。中盤は20km/h以上を保つことが目標だが、だんだん17km/hくらいまで落ちる。これじゃせっかくのレースなのに練習と変わらない・・・若干焦りつつもひたすらペダルを漕いだ。
しばらく行くといよいよ10%勾配、不動名物ラストスパートの看板が見える。不動を超えスカイラインに入ってしまえばしばらく平坦で呼吸を回復できるので、ここは思い切り踏むしかない。思い切り・・といっても端から見ればえっちらおっちらな速度でどうにか不動の頂上に向けて坂をにじり登る。実にありがたいことに路肩で応援してくれる人達がいて、いつものようにヘタレた姿を見せることはできない。表面だけはどうにかとりつくろいながら不動峠の頂上に達すると、峠の入り口でスタートした時計をちらりと見る。
11分35秒
おお、新記録だ。ついに12分の壁を越えたんだ。自転車に乗り続けてからずっと挑み続けて、でもずっと達成できなかった目標を、今日この日、ツールドつくばの最中に達成できた。レース半ばだというのにものすごい満足感に包まれる。ここでリタイアしてしまったとしても僕は満足だ。
とはいってもレースは続く。僕もペダルを回し続ける。しばらく急坂を登ると路面が平坦に変わる。スカイラインだ。
ここからは平坦と登り下りが繰り返す。ようやくここへ来て装備してきた(というかこれしかない)ノーマルクランクとディープリムが意味を持つわけだ。
フロントをアウターに入れ、スカイラインを一気に加速しながら走り出す。ここで手を抜けば登りでかせいだアドバンテージなど一気に吹っ飛ぶ。
平坦だから、下りだからと言って休むわけにはいかないのだ。
僕の加速から一拍遅れて加速しだした先導のバイクを追って、最初の下りへとペダルを踏んで行った。
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・スカイライン 〜 ゴール
僕の携帯の中に試走時に記したメモがある。
1 0
2 1
3 1
4 1
5 0
最初の数字は下りが表れる回数。次の数字は、下りが終わった後フロントをインナーに入れるか否かだ。1回目の下り後の登りはインナーに入れる。その後の下り後の上り返しは短いのでアウターのまま突っ切る。5番目、最後の登りはインナーに落とす。つまりスカイラインは最初と最後を除けばアウターで走れるハイスピードコースということだ。
当然レース時もこのメモが頭にあった。一回目下り終えたら行けるところまで踏ん張ってインナーに落とす。インナーに落とす時は毎回チェーン落ちしないかとハラハラした。しばらく走ると2番目の下り。ここからがハイスピードコースの始まりだ。スカイラインも何度も走ったがレース時が一番距離を短く感じた。レースでテンションが高いのもあるだろうが、交通規制のおかげで遠慮なくノーブレーキでコーナーに突っ込めるのが大きかった気がする。最大速度は56km/hくらいだった。あっという間に3kmがすぎいよいよひたち野の看板、スカイラインの終わりが見える。ここでたまたま追いついた前グループの選手がいいペース加速したのでちゃっかりドラフティングさせて頂いた。例の信号が見える。運がいいことに色は青。すかさず前走者に続いて突撃する。
ここからが最後の登りだ。
フロントをインナーに落とし、ループに入る前の斜面でひいて頂いた前走者をパスする。もうレースが終わるまでアウターに上げることはない。最近高ケイデンス錬をしているおかげで、インナーでも40km/hは出せるようになったからというのもあるが、フロントの変速トラブルが怖くなるべく回数を減らしたかったというのが大きい。デュラは手が出ないけれど、いつかニューアルテにして心置きなくフロント変速したいものだ。
残りは1km程度だけれど、登りは500m程度しか続かないことはわかっていたのでここが勝負と思いペダルを踏む。後ろは見ない。ただひたすら先導のバイクを追う。ただどうも悪い癖で最後はヘタレた。最後まで粘れずラストの直線で速度が出ない。だから練習会でも最後のスプリントにからめないんだよなぁ。斜度が緩やかになったら30km/h以上は出してゴールに駆け込むつもりであったが、せいぜい25km/h程度。もし後ろから猛追されていたら間違いなく抜かれていただろう。そんなヘロヘロな状態でフィニッシュラインを超えた。
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インタビューを受けている総合一位のよっしーさん(有名な強豪ホビーレーサーです)に写真をとらせて頂いたりして、しばらくゴール地点上の休憩所(?)で休んでいると、知らない方に声をかけて頂いた。なんと私のblogを見ているという。恥ずかし!と思いつつも色々話すことが出来大変嬉しかった。聞けば乗鞍に当選したらしい。ぜひ頑張ってください。
その後オンザロードのレーパン王子、イロリンと合流する。王子はエキスパート3位、イロリンはMTBクラスで優勝だ。まあこの方は元プロなので優勝は当然なのかもしれないけれど、それにしてもフラットバーで僕の試走時と同タイムを叩き出されるとヘコむ。王子の強さはいわずもがな。初めて見るmadoneに乗っていたのでどうしたのかな、とは思っていたけれど事故って前の自転車は使えなくなり3週間ほとんど練習できなかったのだという。それで総合3位ですか・・・。我ながらものすごい環境で練習させてもらっているもんだ、と思う。やはり1ヶ月に1度は出ねば。
そして僕は、なんの間違いか39歳以下のクラスで1位となっていた。信じられない。最初から最後まで自分のグループ(3グループある)では一人TT状態だったのでどうしても疑心暗鬼になる。正直言って表彰式まで計測間違いでトップの人は別に居てスタッフの人に平謝りされるんじゃないかと思っていたくらいだ。(僕の数少ないレース経験の中でもこういうケースにかなり遭遇している)
結局順位は訂正されず、僕はよっしーさんの隣でカチコチに固まりながら表彰状を掲げることができた。すげーよ、自分。まあ総合だと8位なので本当はこんなところに立つべきじゃないのかもしれないけれど、正直嬉しい。叫びだしたいくらいだ。
来年以降はもっと参加人数が増えるだろうから、もう入賞することも難しいだろう。だけどここは僕のホームコースだ。本当にありがたいのは、レーステンションで、不動峠、つつじが丘駐車場までのタイムを計測できたことだ。さらに走りこんで来年こそは30分をきりたい。結局のところヒルクライムは自分との戦いなのだから。
リザルト
一般男子A(39歳以下) 1位
総合 8位
タイム: 30分 52秒 959
不動峠(下の看板から上の看板まで):11分35秒
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実は自転車に乗り始めてからずっとブログを書いています。
そちらでも随分繋がりができ、レースの会場に行くと必ずと言って良いほど誰かが出場しています。
実生活では絶対会うはずのない人と繋がれる。これもまた自転車の醍醐味だと思っています。
ほぼ同内容のエントリをあげていますが、そちらも覗いて頂けると嬉しいです。
投稿者:On the Road│2009/06/20 17:17│イベントレポート│
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