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2009/11/24 00:21

ペダリング

今回は久しぶりにペダリングの話です。
「どういうペダリングが最も効率的か?」 13年間モヤモヤしていたものが最近になってようやく解消されつつあります。これもゆる体操でガチガチだった頭の中までゆるゆるになってきたせいかもしれません。

1985年にアイアンマンジャパンに出場するために1台目のロードバイクを購入してから、1996年のアイアンマンジャパンで4時間50分の自己ベストのバイクスプリットを出すまでは、ペダリングについて悩んだことはありませんでした。もしかしたらアドバイスを受けたこともあったかもしれませんがよく覚えていません。
長い距離を乗ればスタミナがつき、たくさん坂を登れば登りが強くなると信じて、ペダリングについてはまったく何も考えずにバイクに乗っていました。

1996年に初動負荷理論が紹介され、私も参考にするようになり、宮塚所長ともペダリングの話しをするようになりました。
それ以降はサドルの高さと前後位置、骨盤の立て方など「これだ!」という結論が得られず、サドルを目いっぱい後ろに引いたポジションを試しては、宮塚所長に出してもらったTTポジションに戻すとことをくり返してきました。
アイアンマンのバイクで勝負するトーマス・ヘルリーゲル、ノーマン・スタドラー、ナターシャ・バドマンのペダリングと、ランス・アームストロングのペダリングに共通する点を見出せず、「どっちがいいのか」といつも悩んでいました。

ところで、皆さんはクランクが1周する間、どのタイミングで荷重するのが効率的だと思いますか?
機械的に考えると、1周する間ず〜っと荷重するのが一番ロスがないかもしれませんが、人間のやることですから1周する中で力のムラができるはずです。だとしたらどのタイミングが最適なのか?
自転車を右側から見た場合、上死点の12時でしょうか? 1時? 2時? 3時? 4時? 5時? 下死点の6時? それとも7時? 8時? 9時? 10時? 11時?

1996年以降私は、この点に関して3時だと考えてきました。ポジションをいろいろ変えても、骨盤の角度を変えても、クランクが3時のときに、体重を乗せて一気に荷重するようにペダリングすることだけは変えずにやってきました。
その理由は定かではありませんが、ポジションをチェックする際、クランクを3時の位置にして膝頭からの垂線がペダルシャフトを通るようにサドルの前後位置を決めるから、この位置が最も大事なのだと思ってきました。
しかし今年は「どうもそうじゃないんじゃないか」と思うようになりました。

今振り返ると、昨年11月に雑誌の企画で川越在住のトライアスリート小野雄司さんと対談させていただいてから、少しずつ考え方が変わってきました。小野さんはオートバイの開発をされている方で、自転車のクランクに相当するものがどの位置にあるときにガソリンを爆発させると最も効率的か話してくださいました。対談後、小野さんに影響されて、クランク長を170mmから165mmに換えましたが、今シーズン途中までは従来の「3時荷重」のペダリングを続けていました。
今年6月に出場したツールド宮古島、宮島大会、徳之島大会でのバイクの出来が今ひとつだったので、小野さんの話を思い出し、12時から前輪のハブのあたりに向かって(前斜め下方向に)荷重し始め、3時には抜重するようなペダリングを変えてみました。ボート競技を片足ずつ交互に行うイメージでしょうか。そのせいかもしれませんがその後の皆生と伊良湖ではバイクラップは1位になりました。

伊良湖大会終了後は7月以降の「12時から荷重する」ペダリングのまま、サドルの後退幅を20mmから50mmに変えてオフトレに入りました。
サドルの後退させたことで、より荷重しやすくなってくるものだと思っていましたが、1ヶ月経ってもなかなかいい感触が得られませんでした。

そこでもう一度小野さんにメールしてお話を確認しました。さらに昨年12月に受講した運動科学総合研究所の「インナーマッスル初級」の講座で習ったハムストリングスの使い方を思い出し、ペダリングをさらに変えてみました。
そうしたらとてもいい感触なのです。このペダリングならノーマン・スタドラーとランス・アームストロングがなぜ速いのか納得できます。このペダリングならどちらのポジションでも速いはずです。
今年の世界選手権のタイムトライアルで優勝したファビアン・カンチェラーラが数日後のロードでも優勝争いしたのも以前なら理解できなかったと思いますが、今なら「なるほどそうだったのか」と納得できます。

それでは今はどういうペダリングなのか?
仮説の段階なのでまだ紹介できません。モヤモヤさせてすいません。車椅子マラソンが大きなヒントになったことだけお伝えします。
来シーズン、バイクの出来が目に見えてよくなっていたら、そのときは自信を持って紹介します。

投稿者:On the Road│2009/11/24 00:21│藤原裕司のアスリートコラム



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