茨城44市町村ちゃり散歩④

 

久々にお届けをする茨城44市町村ちゃり散歩の第4段。正直言うと、公私ともに色々な行事が春先から続き、忘却の彼方にあった企画だ。ここで改めて趣旨を説明、おさらいしよう。

 

①行き先は茨城44全市町村の地名が書かれた抽選箱からくじを引きランダムに決める。

 

②くじで出た目の街へ行き、自転車で街を回り取材。

 

③その街の良いところや魅力・歴史などをこのブログでレポートする 。

と、いうものである。

 

今回の行き先抽選、つくば店の美人クライマーHさんが引き当てた先は…

 

 

 

 

「阿見町」

 

県南部の霞ヶ浦沿いに位置する大きなアウトレットモールがあることで有名な町だ。

関東地方で一番人口の多い町というのは、意外と知られていない事実。たまたま前回訪れた稲敷市のすぐお隣だった。

 

さぁ、阿見町へレッツゴー!

阿見町の住吉地区から今回のちゃり散歩をスタートした。

 

と言うのも、阿見町界隈の情報に妙に精通しているつくば店スタッフ・大高氏が以前こんな事を言っていたのを思い出した。

 

 

さっそく、その“穴場”を探してみる事に…

 

距離にしてスタート地点から約300メートルほど、閑静な住宅街の中にあるが比較的すぐにその穴場は見つかった。

トタン屋根の建物で一見すると昭和の駄菓子屋さんの様な佇まい、敷地奥には大きな倉庫がドンと構えている。そう、ここは「土浦冷蔵」さんという氷問屋さん。もちろん名前は“土浦”でも住所はキチンと阿見町住吉。

 

大高氏曰く、こちらで取り扱う氷を削ってかき氷を食べさせてくれる問屋さんらしい。真偽の程を確かめるべく、意を決して扉を叩き、かき氷を注文してみた。この夏から市販のシロップと、生の果物を煮詰めて作った生シロップでの提供をしているとの事。果たして…

 

待つ事数分、それはすぐやってきた。

 

まだまだ残暑厳しい今日この頃、新雪のように白くふかふかで、雑味のない美味しい氷の上に程良く甘酸っぱいイチゴの食感の良い生シロップがたっぷり。これって都内のかき氷専門店で1時間以上並んだ上1200~1300円払った末に頂ける流行りの高級かき氷クオリティなのでは!!?

 

それが阿見町では500円ですぐ食べられるとは…  すさまじい穴場に出会った。貴重な情報ありがとう大高氏。

 

かき氷を頂いた後、15分ほど自転車を漕いで阿見町の役所へとお邪魔した。

このちゃり散歩企画をするにあたって、必ずその町の役所にはお邪魔するようにしている。

 

当然といえば当然の話だが、大体の役所には観光課があり、見やすい町の地図があり、最近ではおしゃれにまとまった観光ガイドマップを配布していたりと、その町を知る上で欠かせない拠点と考えている。どういう訳だか、自分の住んでいる町以外の役所に入るのってワクワクドキドキする。もちろん今回もガイドマップを頂いてにらめっこして作戦会議。

 

よし、中心部を抜けて霞ヶ浦方面へと行ってみよう!

阿見町中心部の比較的新しい町を抜けて霞ヶ浦方面へ、自転車で走っているとポツポツと昔ながらのお家や建物が増えていく。

竹来地区へとやってきた。ここで写真の「阿彌神社(あみじんじゃ)」という神社を発見した。

諸説あるようだが、名前の通り阿見町の名前の由来になっている神社だそうだ。本殿は元禄4年の建物で阿見町最古だそう。神社一帯には不思議と厳かな空気がピンと流れていた。

 

「この辺りには何かまだ歴史的な場所があるかもしれない。」

 

っと思い、ゆっくり回ってみる事にした。

 

阿彌神社からさらに10分、霞ヶ浦沿いを走る県道にて「新屋敷」なるバス停を発見した。

 

「ん?新屋敷?新築じゃなくて新屋敷なの?」っと、“新”古今和歌集ばりの違和感を覚えた私。

なんだかモヤモヤするので、休憩がてらお邪魔した喫茶店でこの辺りの事について聞いてみた。

今でこそ霞ヶ浦はキチンと水の管理が行き届き整備されているが、その昔は大雨や台風が来ると水かさが増し、湖畔の家が浸水していたそうだ。ならばっと少し高台になっているこの辺りに新しい屋敷を建てた人が増え集落になっていったことから新屋敷という地名になったとの事。

 

現在は町の中心ではないものの、永正の頃には城があったり、古くから水運の要所として大変栄えた場所だそう。

 

もうひとつ興味深い話としては、遊牧民の如く気ままに船の上で暮らす水上生活者がその昔は多数いたそう、その証にコチラの喫茶店の近くの集落には「人屋(ひとや)」の屋号で呼ばれているお宅があり、ご先祖様が水上生活者向けに仕事を斡旋する今で言う人材派遣会社のような商売を営んでいたそうだ。

 

教科書に載ることのないローカルで地味な歴史だが、だからこそ当時の庶民と今の自分をダブらせて考えてみる事が出来るのかもしれない。そんな歴史ロマンに思いを馳せながら今回の“まとめの一枚”を描く事に。

今回は阿見町の喫茶店「森の小径」さんの窓から見える稲穂の絨毯と霞ヶ浦、遠くに聳える筑波山のコントラストが見事だったので書いてみました。

 

県民の皆さま、次回はあなたの街にお邪魔いたします。