いいチャビ、夢気分 「伊豆の国」へ

「道がつづら折りになって、いよいよ天城峠に近づいたと思うころ、雨脚が杉の 密林を白く染めながら・・・」

                                       川端康成「伊豆の踊子」の書き出しより

                                              写真はこの日の最高到達点、仁科峠にて


こんにちは、堀越です。

今回のスタッフライドは「伊豆の国へ」

 

事前の現地予習の際に修善寺や天城峠など伊豆の踊り子に関連深い地名を目にし...四半世紀も前に家の書棚の日本文学全集の中からそれを手に取った事を思い出す。

数ある中から目を通したのは、「伊豆の踊り子」と芥川龍之介の「羅生門」だったのを何故か覚えている。

飽きっぽい性格から、ページ数が少なかったのがその2つを選んだ理由だと思う。

 

タイトルのいいチャビは、旅 と チャリをかけたものです!!

自転車で旅をする・・・。世の中が便利さを求めどんどん効率化、省エネ化へ突き進んでいる中 汗をかき流しながらペダルを漕ぐ、なんとなく牧歌的な光景を思い描き憧れます!!

 

ピンクの靴下で決めポーズとるのは、OTR最年少スタッフの増井青年。

 

スタッフ増井は19歳、間もなくハタチを迎える事に色々焦りがあるらしい・・・

伊豆の踊子も川端康成が19歳の時に、伊豆を一人で旅した実体験が基になって描かれたらしい。

はたして今回の小さな旅は増井青年の心にどんな刺激をあたえてくれたのか!?

 


夜も開けきらん4時半につくばを出発。

そろそろ全員が揃うとする頃、守谷店・色川店長から「いま起きましたぁ~」の寝坊の電話が。

急遽守谷のサービスエリア内でピックアップをし事なきを得る。夜明け前のサービスエリアで自転車片手にヘルメットを被る様はシュールであった。

 

私を含め5人、クラブ員で今回のライドを企画引率してくれた今村氏のハイエース1台で乗り合わせ一行は順調に都内をすり抜け、伊豆の国市へ。

いつもは北関東の自転車小旅が多い我々にとって、西へ向かう道中は新鮮な気分です。

 

修善寺温泉の手前からライドを開始してか細い峠道を登ること1時間、視界が開けた眼下には駿河湾。

雲の隠れてしまいましたが、奥には富士山が見える予定でした。

もし富士山が見えていたら開始早々に最大の見所を迎えてしまうところでした。

 

 

西伊豆スカイラインを南下

伊豆市の戸田峠から南へ向かい、土肥峠までの約10キロ、西伊豆の山稜を走る。

見通し良い緩やかな稜線を雲と並走するように走る。

標高も1000メートル弱ながら辺りの木々は低木で見晴らしが良い、普段はかなりの風が通り抜ける為に高い木が成長できないらしい。がこの日はほぼほぼ無風で、のんびりなライドが愉しめた。

 

 

仁科峠

標高900メートル、今回のライドの最高標高地点。

辺り一面クマササで覆われる中に頂上へ伸びる一本の小路に分け入ってみる。

 

 

しばし時の経つのを忘れて景色を見入る漢達。

駿河湾から吹き上げる風が心地よい。

アテンダント役今村氏の「ここらで今日の登りの半分は消化したかなぁ」に気が緩む。

 

しかしこのコース、絶景と引き換えに補給ポイントが皆無で事前に補給食を携帯するようアナウンスがあり助かったが、少しで天候が悪ければ大変な目にあっていたかもしれない・・・天国と地獄も紙一重。

 

海にむけて一気に峠を下る

仁科峠での休憩を済ませ駿河湾に向け峠を下りだすと、小さな瀧をいくつも目にしやがてそれが川の形になってゆく、後から調べるとその名も仁科川。

 

わさびの駅にて

10キロの峠が終わろうとするころ、ポツポツと現れた人家の先に、一際目立つ大きな看板。

お初見なら用事が無くともついつい入ってしまう不思議な雰囲気、我々も中を覗いてみることに。

本業は地下水組み上げ販売所らいいが、タイミグ良くボトルは空になっていてあやかることに。

100円で15㍑の販売機でボトルにシェアしながら補充するが、半分以上余らせてしまう。

贅沢にもその水で洗顔をすることに、単価は安い水を買ったつもりが、贅沢をしてしまい高い買い物をした気分に、自転車という嗜好品で遊ぶ時ぐらい貧乏根性を払拭したいものです↓↓↓

 

 

仁科川で戯れる

川沿いに峠を下って来たところで、山の冷えて澄んだ空気が、海の湿って空気へと変わりゆくのを肌で感じる。もうすぐ河口になるんだな。

海になる前にふと綺麗な川の水に触れてみたくなった、暑さも後押しして一同川に飛び込む。

食後の満腹感が落ち着き熱した躰を冷まされると、とてつもなく巨大な爽快感が訪れる。

「ここでこのままライドを終わりにしたい」怠惰な欲望が渦めきだす。

 

この時点で予定距離の半分も満たしていない、時刻はゆうに正午を過ぎている日没に間に合うのか!?!?

アテンダント今村氏の心配を他所に、水辺で戯れる漢達。

 

 

今村牽引機関車が疾走する

あまりにも気分任せにのんびりした行程に焦りを感じたのか、アテンダント今村氏が強力な牽引を始める。

お陰で後半の様子はこの写真1枚。

下田側から天城峠へ向かうループ橋。

天城を越えれば、残された30キロは下り基調。陽もまだ高い、一安心。

 

石川さゆりの天城越えのサビの部分が、プール橋のように脳内でリピートされる。

 

 

前半で遊びすぎて、後半のネタが少なく半ば強制終了的な印象をうけてしましいそうでスミマセン。

心残りは、旧天城トンネルを訪れたかったが・・・・途中の砂利道に心砕かれ退散でした。


今回、コース設定から車の運転まで一身に引き受けて下さった

スーパーアテンダント今村氏

スタッフ一同お世話になりました。

 

また楽し苦しい、自転車小旅を企画して下さい!!

 

帰りの車中にて、冒頭の増井青年に何か変化が現れたか!?確認。

「静岡らしく晩飯は海鮮丼を考えてます!!!」との事でした。